用途：木造住宅
住所：京都府
施主：
施工：2011
規模：
敷地面積：118.88㎡
延床面積：50.01㎡
デザインディレクター：福本祐樹
プロジェクトマネージャー：田邉智美
施工者：FHAMS
造園：
写真 : 福本祐樹

京都のとある閑静な住宅地にある木造住宅です。最小限住宅のように極力小さく作り、敷地を出来る限り庭にしようというコンセプトです。玄関はあるのですが、普段は正面の軒下にある非対称の両開きの窓から出入りします。窓の高さは椅子の高さになっていてベンチのようになっています。ここから入るとまた中でもベンチになっています。この窓の横桟がちょうど椅子の背もたれとして機能していて、窓にもたれかけることができます。左右非対称なのは、窓を開け放つときにちょうど壁にピッタリ収まるようにするためです。窓枠の周囲にはしっかり気密処理がなされています。ガラスはもちろん複層ガラスです。また写真ではわかりにくいのですが、ちゃんと網戸もついていて、この網戸にも背もたれ用に横桟がはいっています。季節が良い時には窓は開けておいて、網戸は閉めておくことが出来ます。網戸は引き戸になっていて、普段は横にある袖壁に収まっていて、蓋を閉めて収納できるようになっています。この窓のあたりがこの家のリビングのようなものであり中心となります。窓の外側の庭には月見台を設けて、ここでもゆったり出来るようになっています。庭には充分な高さの植物を植えているので視界が遮られており周りから覗かれることもありません。住宅地ではあるけれど、別荘のような住宅となりました。